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2012/01/29

熊本・鹿児島旅行記二日目|熊本→山鹿→熊本。


 2012年1月6日。6時に起床。まだ外は暗く、宿のスタッフも宿泊客も誰も起きていない。自分以外の時間が止まってしまったような、このグルド的な時間が心地良い。


 キッチンへと静かに歩き、明かりをつける。ティファールの電気ポットでお湯を沸かして、ティーバッグの紅茶を入れる。まだ残っていたラスクと、実家のGOPANで焼いた枝豆パンで朝食を。
 屋上へと上がって、干しておいた洗濯物を取り込む。思いのほか乾いていなかったので、部屋に持ち帰ってエアコンをフル稼働。暖房費200円を有意義に活用する。

 8時。宿を出る。濁った色の雲が空にたむろして、太陽は見えない。



 熊本交通センターまで5分ほど歩き、山鹿温泉行きのバスに乗る。路線バスでのんびり1時間半。ヘルメットをかぶって自転車に乗る中学生を眺めているうちに山鹿に到着した。




 山鹿バスセンターから10分ほど歩いて、国指定重要文化財「八千代座」へ。八千代座は2011年で開場100周年を迎えた伝統ある劇場。しかも今なお現役で、申請すれば公演を行うこともできる。「千」が八つに「ヨ」で「八千代」のクールなロゴマーク。






 入場料わずか520円で、おばちゃん(生誕50周年くらい)が舞台をくまなく案内し解説をしてくれるうえ、舞台の上にも立つことができる。写真撮影も自由。共通入場券のある「山鹿灯籠民芸館」のガッカリ度を補って余りある魅力が満載だ。

 昼ごはんは山鹿らしからぬお洒落カフェ「いつものごはん ji-u」で。と思ったら休みだった。八千代座近くに700円で食べられるバイキングがあったので、そそちらへ。店の名前は忘れたけれど、魚と野菜が大変おいしい。おしるこまであって大変満足。


 気品あふれる皿への盛りかたに、僕の良質な育ちを感じていただければ幸いである。
 満腹で店を出たあとは、腹ごなし。伝統工芸品の「来民の渋うちわ」を販売し、uchiwa.jpなるドメインを取得している栗川商店まではるばる30分かけて歩く。結果、店は休みだった。なぜ事前に電話しなかったのか、今もって不明である。
 往復で一時間を無駄にしてから、バスで熊本へ戻る。




 熊本県伝統工芸館に寄って、小代焼や天草陶磁器を愛でたのちに、熊本観光の王道。熊本城へ。天守閣の窓が解放されていて、とても気持ちが良い。


 晩御飯は熊本生まれの中華料理という謎の出自を持つ「太平燕(タイピーエン)」を紅蘭亭でいただく。ちゃんぽん風の麺料理。麺が春雨だから少し貧しい気持ちになったのは秘密だ。でもおいしい。黒酢のきいた酢豚もおいしかった。
 この日も「染物と宿の中島屋」に宿泊。


 二日目おしまい。